本記事は、ラッキーマインチャンネルで取り上げたSora2解説動画の補足資料です。
AI映像生成ツール「Sora 2」を活用して、リアルでドラマチックな映像を作り出すための日本語プロンプト集を実際の事例とともに紹介します。
目次
事例1:嫌な上司系ショートドラマ風
こちらは、あべラボメンバーの実際の事例です。
嫌な上司がいなくなる「悪縁切り」をテーマにした横動画がバズったことをきっかけに、
「職場にいる嫌な上司」のワンシーンの動画をSora2で作成、ショート動画として公開して再生数アップにつながりました。
実際のプロンプト例
「職場にいる嫌な上司 自分が全て正しいと思っている」
をテーマにした短編ドラマ風動画を作成してください。
映像全体にセリフのフルテロップを自動生成し、見出しを動画冒頭に追加
シーン構成・セリフ内容・カメラワーク・表情をリアルに演出
日本語の自然な会話調で、現実のオフィスにいそうな雰囲気を再現
映像トーン: ドラマ風、やや誇張された演技、オフィス背景。
音声トーン: 現実的な会話テンポ、やや皮肉な上司の声。
BGM: 軽い緊張感のあるオフィスBGM。
アスペクト比: 9:16(縦動画)
出力形式: 日本語字幕付きの動画。あるある系のネタで、視聴者の共感を得やすい内容になっています。
チャンネルテーマがしっかりと定まっていると、
こういう特色のあるショートドラマ風の映像が作りやすいですね。
【参考】熊が民家に侵入!?そして猫が撃退する衝撃映像をAIで再現
最近SNSでも話題になっている「Sora 2」を使った映像では、猛獣をペットが撃退するという映像などがあります。
11万再生 【防犯カメラ映像】勇敢な猫が熊を追い払う動画
『民家に侵入する熊を猫が勇敢に撃退する』という衝撃の瞬間。
防犯カメラ視点の映像を演出しています。
事故や犯罪などのアクシデントの衝撃映像は、
AI映像生成のリアリティや演出力を試すにはぴったりの題材です。
今回はそのために使った日本語プロンプトを3パターンご紹介します。
🎬 映画トレーラー風:感情が揺さぶられるドラマチックな構成
日本の郊外にある静かな民家。 その平穏を破るように、巨大な熊が突然玄関から侵入する。 驚き、叫び、逃げ惑う住民たち。 そのとき、小さな飼い猫が勇敢に前に出る。 毛を逆立て、低く唸りながら熊の前に立ちはだかる。 熊は一瞬たじろぎ、後ずさりし、やがて逃げ出していく。 カメラはその瞬間をスローモーションで捉え、 恐怖と勇気の対比をドラマチックに描き出す。 シネマティックな照明、4Kリアル質感、映画のようなカメラワーク。
おすすめ設定:
- スタイル:リアル+シネマティック
- 照明:昼の自然光
- カメラ:ハンドヘルド/スローモーション
📰 ニュース映像風:リアルでSNS映えする衝撃ドキュメント
日本の住宅街で起きた衝撃の瞬間。 民家に熊が侵入し、住民は悲鳴を上げてパニックに。 その場にいたペットの猫が、信じられない行動に出る。 威嚇するように熊の前に立ち、唸りながら追い払う。 熊は驚いたように後退し、やがて外へ逃げ出す。 カメラは現場の臨場感をリアルに捉える。 ニュース取材風の映像、自然光での撮影、わずかに手ブレのあるリアルな質感。
おすすめ設定:
- スタイル:ニュース映像風/ドキュメンタリー
- カメラ:手持ち風(軽いブレ)
- 音声:現場音や叫び声の再現を強調
🎥 防犯カメラ風:短尺でバズる「本物っぽい瞬間」
室内の防犯カメラが捉えた衝撃の映像。 熊が玄関の引き戸をこじ開け、家の中へと入ってくる。 カメラの外から住民の悲鳴が聞こえる。 そこへ一匹の猫が現れ、熊に向かって飛びかかるように威嚇。 熊は驚き、慌てて逃げ出す。 タイムスタンプ付きの防犯カメラ映像、広角レンズ、少し粗い映像質感で再現。 家庭用セキュリティ映像のようなリアリティ重視の構図。
おすすめ設定:
- スタイル:防犯カメラ風/監視映像
- カメラ:固定・広角
- 質感:わずかにノイズやグレインを追加
🧩 推奨設定項目まとめ
以下のような項目を
スタイル:リアル、
カメラ表現:スローモーション
のようにしてプロンプトに追加すると映像を調整できます。
オリジナリティを高めるために自分なりに設定してみてください。
| 項目 | おすすめキーワード |
|---|---|
| スタイル | リアル / シネマティック / ニュース映像風 / 防犯カメラ風 |
| カメラ表現 | スローモーション / ハンドヘルド / 固定カメラ |
| 照明 | 昼の自然光 / 曇り空の柔らかい光 |
| 質感 | 高精細4K or グレイン付き監視映像風 |
チャレンジ系動画用プロンプト
YouTubeでよく見かける「チャレンジ系動画」。
たとえば──
何百、何千回もトランプを投げて“たまたま”スキマに刺さる瞬間を狙ったり、
ペットボトルを投げて逆さまに立つまで延々と繰り返すような、あの企画です。
何千万回も再生されている動画もあり、
再生数を稼ぐ手段として多くの企画系YouTuberが実践しています。
一見シンプルで気軽に見えますが、
いざ自分でやろうとすると、何万回もの試行が必要になることもあり、
膨大な労力・根気・時間を要する過酷なジャンルでもあります。
一見シンプルで気軽に見えますが、
いざ自分でやろうとすると、何万回もの試行が必要になることもあり、
膨大な労力・根気・時間を要する過酷なジャンルでもあります。
しかし、Sora2なら数分で作ることができます。
たとえば、こんなプロンプトで一瞬です。
室内のテーブルの上で、若い男性YouTuberがトランプを投げている。
壁のスキマにトランプを刺そうと、何度も挑戦している。
カメラは手元とトランプの動きを追い、失敗するたびにリアクション。
最後に、奇跡的にトランプがスキマに「スッ」と刺さり、
歓喜して叫ぶ瞬間をスローモーションで映す。
背景は明るい部屋、自然光が差し込み、雰囲気は楽しくポップ。
撮影はYouTubeのチャレンジ動画のような構成。
リアルなカメラワーク、手ブレ、笑い声、期待と緊張の空気感を再現。
このようにSora 2を使えば、
“実際に何千回も挑戦することなく”、
わずか数分でリアルなチャレンジ動画を生成できます。
まとめ
Sora 2の映像生成力は、もはや単なる「AI動画」ではありません。
物語の空気感や緊張感、達成の瞬間の感情までも再現できるレベルに到達しています。
チャレンジ系の映像は、見た目のインパクトで視聴者を惹きつけますが、
Sora 2のように“リアルと区別がつかない生成AI”が登場したことで、
人間が時間と手間をかけて挑戦する意味は、少しずつ薄れていくかもしれません。
もともと社会的意義がある企画ではないぶん、
見た目のインパクト勝負の映像はAIが主役になる時代がすぐそこまで来ています。
これからは、
「実際に挑戦する」よりも
「AIで表現したら面白いもの」
「AIだからこそできる演出」
を探すことが、ヒットするコンテンツを生み出す鍵になるでしょう。